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介護職が初めてのあなたへ。おすすめの施設や選ぶポイントをご紹介します。

更新日:2023/08/23

初めて介護職に転職する際、不安や疑問がつきものですよね。本記事では、筆者の実体験も取り入れながら、介護職未経験の方に向けて、施設・サービス形態ごとの特徴や、おすすめポイントについてご紹介します。希望に合った介護施設を選び、新たなキャリアをスタートさせましょう。

この記事はこんな方にオススメです。

・未経験から介護職に就きたい方
・介護の資格を活かしたい方

初めてでも大丈夫?

未経験の仕事にチャレンジすることは、どんな職種でも不安ですよね。介護業界は、無資格・未経験からでもスタートしやすいように、研修制度が整っている職場が多く、基本的な介護スキルを身に付けながら成長していける環境です。

筆者は、介護職・家族介護未経験の状態で、介護職員初任者研修と介護福祉士実務者研修を受講しました。「将来家族に介護が必要になった時に知識があった方がいいな」と思い受講しましたが、学んでいくうちに実務で関わらないと分からないことも多くあると感じ、他業種からの転職を決めました。

認知症の方の対応に興味があったため、グループホームを選びましたが、食事・入浴・排せつの介護や利用者との接し方、夜勤業務など一から丁寧に教えていただけたので、少しずつ慣れていくことができました。また、接客業で培ったコミュニケーション力や状況判断力を活かせる環境でしたので、今お持ちのスキルを活かしながら活躍できる仕事だと思います。

施設形態・サービス形態ごとの特徴

介護職には、様々な施設やサービスの種類があります。それぞれの特徴をご紹介しますので、希望に合う施設を見つけていきましょう。

デイサービス

デイサービスとは、利用者が入浴、機能訓練、食事、レクリエーションなどをしながら日中の時間を過ごす通所施設です。要介護度が重い方もいますが、比較的自立度が高い方が多く利用されています。主に車の送迎により来所されるので、送迎車の運転業務が必須の施設が多くあります。一般的に日曜がお休みで夜勤がないため、生活リズムを保ちながら働きたい方や、介護度の低い利用者との接し方を学びたいにおすすめです。

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グループホーム

グループホームとは、認知症の方が共同生活をする施設です。1ユニット5~9名で居室は全て個室、調理や洗濯などの家事を利用者が可能な範囲で行い、介護職員がサポートします。認知症の方とのコミュニケーションを学びたい方、少人数の入居施設で、利用者とじっくり向き合い働きたい方におすすめです。

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特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)

特別養護老人ホームとは、基本的に要介護3以上の利用者が入所する施設です。公的施設のため、民間施設と比較して費用が安く人気が高いこと、長期入所でき終身利用が可能な施設が多いことが特徴です。介護度の高い方が多いため、三大介護(食事・入浴・排せつ)のスキルを基礎からしっかり身に付けたい方、看取りケアについて学びたい方におすすめです。

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介護老人保健施設

介護老人保健施設とは、骨折や脳梗塞などで入院していた人が、在宅や施設での生活に復帰するためにリハビリを受けることができる入所施設です。医師や看護師、理学療法士、作業療法士など様々な職種の方が働いているため、チームケアを学べる環境です。入所期間は3~6ヶ月に限定されるため、短期的に様々な入所者と関わっていきたい方におすすめです。

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有料老人ホーム

有料老人ホームとは、食事、介護、家事、健康管理のうちいづれかのサービスを提供している施設です。「介護付」「住宅型」「健康型」の3種類があり、いづれも特別養護老人ホームや介護老人保健施設に比べると、介護度は低い傾向があります。入居一時金や月額利用料や高額な施設もあり、高いレベルの接遇マナーが求められることがあります。福利厚生や資格取得支援などのサポート体制が充実している施設も多く、働きながらスキルアップし、質の高いサービスを提供したい方におすすめです。

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サービス付き高齢者向け住宅

サービス付き高齢者向け住宅とは、安否確認や生活相談サービスを提供するバリアフリー対応の賃貸住宅です。1人で生活するのに不安がある方が入居する「一般型」、介護度の高い方も入居できる「介護型」があり、後者の場合、一般的に同一の建物に訪問介護事業所を併設し、訪問介護サービスを提供しています。自立した方と接しながら生活に寄り添ったサービスを提供したい方、賃貸住宅内で訪問介護を行いたい方におすすめです。

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訪問介護

訪問介護とは、訪問介護員が事業所から利用者の自宅を訪問し、日常生活のサポートを行うサービスです。原則1人で利用者のお宅に伺い、利用者のニーズや生活環境、身体機能に合わせたサービスを提供します。職場の人間関係を気にせずに介護業務に集中したい方、在宅生活を続けられるようにサポートしたい方におすすめです。

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よくある疑問

筆者が転職を考えていた際に疑問に思っていたことや、よくある不安について、Q&Aとしてお答えします。

Q:無資格でも介護職に就けますか?

A:はい。一部、訪問介護や送迎業務などで資格がないとできない業務もありますが、無資格者を募集している施設が多くあります。資格取得支援制度を設けている施設もありますので、まず働き出してみてから資格取得を検討することも可能です。

Q:夜勤ができるか不安です。

A:いきなり1人夜勤はないので大丈夫です。まず日勤で仕事を覚え慣れてきたら、先輩と一緒に夜勤に入るようになります。ゆっくり慣れていきましょう。また、応募先の就業条件を確認しましょう。筆者が働いていたグループホームでは、18時間勤務で交代の仮眠がありませんでした。もう少し時間が短い施設、8時間夜勤の施設、しっかり交代で2~3時間の仮眠が取れる施設など様々ありますので、自分に合う就業先を見つけましょう。

Q:休みはどのくらいありますか?

A:施設により様々です。筆者の勤務先では、シフト制で月9日前後の公休があり、月に3日希望休を出すことができました。夜勤明けの翌日は基本的に休日でした。こちらも就業先に確認しましょう。

Q:働いている人の年代や人間関係は?

A:幅広い年代の方がおり、50代・60代で働き始める方もいらっしゃいます。基本チームケアですので、人間関係は大切です。面接で話を聞いたり見学したりして、施設長やスタッフと合うかどうかある程度確認しましょう。筆者は、年の離れたスタッフとも気さくに話せる関係を築くことができました。

自身の希望に合った職場選びを

介護職と一言でいっても、施設やサービス形態は様々です。希望の勤務地や就業時間、どんなスキルを積んでいきたいかなど再確認し、勤務先を選ぶことが不安解消に繋がります。

筆者は、初任者と実務者研修の資格取得で通学していた際に、学校の就職支援も活用しており、施設見学に伺う機会が何度かありました。そこでいくつかの施設を比較でき、どんな施設で働きたいのか希望を明確にしていけました。

学校側からは、特別養護老人ホームをすごくおすすめされましたし、グループホームはコミュニケーション力が高くないと難しいかも、と言われていましたが、最終的には自分の意思でグループホームを選びました。結果、認知症対応について深く学ぶことができ、良かったと思っています。

多くの施設がスタッフを募集しており、未経験から働ける職場はたくさんあると思います。どのような働き方をしたいのか自分自身と向き合い考え、新たなスタートをきっていきましょう。

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