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「私たちらしい」をカタチに

更新日:2022/11/09

葬儀社選びにお悩みの方に向けて、これまで数多くのご家族様に寄り添ってきた東京葬儀さんに「葬儀とはどのような場か」という切り口から、後悔しない葬儀に必要なことをお伺いしました。

この記事はこんな方にオススメです。

・納得のいく葬儀を行いたい
・葬儀について、何を調べたらいいかわからない
・葬儀社の選び方を知りたい

■本記事の取材先

株式会社鈴吉堂(東京葬儀)

東京・神奈川・千葉・埼玉でお葬式のお手伝いをしている葬儀社。
「あの人らしいお葬式」や親身な対応が評価され、口コミサイトでは4年連続1位を獲得。
小さな葬儀屋だからこそ人柄とフットワークで、まるで「親戚のお兄ちゃん」のようにお葬式のお手伝いをいたします。

東京葬儀ではどのような葬儀ができますか?

私たちは葬儀を「感謝を伝える場」だと考えています。故人へはもちろん、ご家族同士や故人が繋いでくれた人々に改めて「ありがとう」と顔を合わせて伝えることのできる場です。故人を偲ぶとともにコミュニケーションの場としての側面を大切にしています。

感謝を伝える場づくりに特化したサービス

感謝の伝え方には様々なカタチがあります。その1つとして、その故人やご家族様らしさを尊重し、自然と会話が生まれる空間を目指しています。

葬儀では思い出のアルバムを設置することが多いのですが、それでは1人で見て完結してしまいがちだと考え、スライドショーをご提案しています。ご家族の皆様が遺影写真の候補で悩んでいるときには「せっかくなので全部スライドショーにして見てもらいましょう」とお伝えすることもありました。

価値あるものをご提供したい

葬儀とは非日常的なものなので、多くのことを悩まれると思います。私たちはそのご家族様にとって不必要なものは省き、代わりにその故人とご家族様らしさの溢れるサービスとはどのようなものかを考え、ご提供させていただいております。
音楽が好きだった故人とご家族様には式場に生演奏をお届けし、羽田空港に飛行機を見に行くことが趣味だったという故人のお話を伺った際には、実際にプランナーが空港に赴き、その景色を動画に収めたものを流しました。故人と同じ景色をご覧いただき、そこから自然と会話が弾んでいくご様子は大変印象的でした。

命を繋ぐ活動

東京葬儀では、カンボジアの子どもたちに学校を建てるための資金として、売上の1%を寄付しています。その証として、故人のお名前をプレートに刻み、校舎に飾っています。こうした活動を続ける中で、現在では学び舎の数は14校まで増えており、コロナウイルスが流行するまでは、現地の開校式に毎年社員が参加し、子どもたちと交流をしてきました。
この取り組みを知ったご家族様から「“死”という儀式を通して“生”きることについて考えるきっかけになった」「未来ある子どもたちとの繋がりに心を打たれた」などのご感想をいただいています。
プランナーにとってもご家族様の喜びの声や、子どもたちの活力溢れる姿を目の当たりにすることで、やりがいを実感する貴重な場となっています。

後悔しない葬儀にするにはどうしたらよいのでしょうか?

希望にあった葬儀の形式を選択する

葬儀の形式は様々です。
式場を必要としないものには、火葬のみの「直葬」。通夜を省略する「一日葬」がある一方で、通夜を必要とするものには、通夜と告別式で構成される「一般葬」があります。また葬儀全体を家族のみで行う「家族葬」、会社が施主となる「社葬」といったように、様々な形式の葬儀をご用意しています。

「家族葬」「一日葬」は少人数で負担が少なく、手頃なイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。しかし実際には、これらの便利なイメージばかりが独り歩きをしていると感じることがあります。
昨今のコロナ禍では、参列者への対応が少なく済み、心身への負担を減らすことができるといった良い面がある一方で、下記のような困った実例もあります。

親族のみで執り行ったケース
・葬儀の後、自宅への弔問が数ヶ月間続き、かなりの頻度で「ちゃんとお顔を見てお別れがしたかった」と言われてしまい、
その度に気が滅入ってしまった。
一日葬を選択したケース
・予算を抑えようとしたが、2日単位で貸し出している式場が多く、一日葬でも思いのほか予算が高くなってしまった。
・当日は慌ただしく十分な時間をとってお別れができなかった。

それぞれの性質をしっかり理解した上で型にはまらず、よりご自身やご家族のニーズにあった選択をしてほしいと思います。

葬儀社選びの前提

実は一般的な葬儀業者といわれるものには下記の4種類あります。

1.老舗葬儀社や大手互助会
2.ポータルサイトを通して登録葬儀社を紹介する紹介業者
3. 下請けの葬儀社へ依頼する仲介業者
4. お客様から直接ご依頼いただき一連を執り行う葬儀社

葬儀社と紹介業者では提供するサービスが異なります。ランキング形式のウェブサイトでは、これらが入り混じっていることがあるので混乱しやすく、注意が必要です。

まずはお電話で

葬儀社選びには、まずはお電話で問い合わせてみることをおすすめします。どのような会社・プランナーに任せるのかを電話先の声色や対応から判断していただくためです。困っている人がいるという意識に欠けた対応の葬儀社は、当然おすすめできません。
「まだ先の話なのですが」と問い合わせても、親身に対応してくれる葬儀社は、いざというときにも心強くサポートしてくれるはずです。お客様を第一に考えているか、といった資料や料金だけではわからない部分をご確認いただきたいと思っています。

これから気を付けることはありますか?

正しい情報を

 

コロナウイルスの流行当初、感染中のご遺体は顔を見ることができないと間違った認識が広まりました。私たちは誤った情報のせいで、納得のいくお別れができず、心の整理に時間がかかってしまう人々のことを危惧し、「コロナ禍でも適切な対処をすればお葬式はできます」と早い段階からSNSで発信してきました。この投稿はYahoo!ニュース様にも取り上げられ、多くの方の目に留まることになりました。
大切な方を失って間もない、究極の精神状態で葬儀を執り行う方々の負担を少しでも減らすために、弊社は今後も正しい情報を発信し続けます。

もしもの時こそ落ち着いてご選択を

お見積りの際、「とりあえず〇〇万円でお願いできますか?」と言われることがあります。しかし、具体的なご希望内容がないままでは正確な金額をお出しすることが難しいのです。引越しを例に挙げると、移動距離や荷物の量などから料金が算出されるのと同様に、葬儀においても、安置日数、移動距離、参列人数、お坊さんのご要望など、ご希望がしっかり反映されたお見積りでご判断いただきたいと考えています。
葬儀費用は決して安い金額ではありません。熟考する余裕がない場面も想定されますので貴重な時間と労力を無駄にしないよう、しっかりとご希望を伝えることが大切です。

■取材を受けてくれた方

株式会社鈴吉堂(東京葬儀)
感謝を伝えるお葬式プランナー 齋藤 親
地元・茨城で葬儀社勤めをしている母の背中を見ながら育つ。
前職である不動産の知識を活かしたお葬式後のサポートが評判。

■編集後記

葬儀にもさまざまな種類があり、またご本人の意志やご家族の意向をできるだけ尊重してもらえるのは、とてもうれしいことです。
故人とのお別れの場である「葬儀」をただ悲しいものではなく、誰しもの心の中に素敵な想い出として残るものにしたいですね。
「まだ先の話」と思っていても、いざという時に備えて、葬儀について事前にしっかりと話しておくことはとても大切なので、一度話してみてはいかがでしょうか?

執筆者:リブライフ編集部

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