介護の現場で働く人ってどんな人？ケアマネさん、こんにちは！②

いつも頼れる存在のケアマネジャー。彼らはどんな思いを持って仕事をしているのか。山形雅代（やまがた・まさよ）さんに話を聞いた。

ケアマネジャーとは、どんな仕事だと思いますか？

心と心を笑顔でつなぐ。そんな出会いを大切に

私たちケアマネジャーは、利用者さんが安心して、楽しく感じられる生活を送るため、様々な介護・医療従事者と共に、地域に根ざしてチームとして寄り添い、サポートしていくお仕事だと思っています。

利用者さんが最期の瞬間を迎えられる時まで、「この人達と出会えてよかった」と思っていただけるようなチーム支援ができれば一番ですね。

 

療養者さんの中で、記憶に残っているエピソードはありますか？

これまでたくさんの利用者さんと関わらせていただきましたが、時折、これまでどのような人生を送っていて、どんな想いを抱えているかをケアマネジャーという立場をこえて、一個人の「私」に対して打ち明けてくださる方がいらっしゃいます。

中でもシベリア抑留など大変な経験をされたお話など、ずっと溜め込んできたその人自身の歴史を傾聴できたことが、大切なエピソードとして心に深く刻まれています。

 

最後に在宅療養者の方、またご家族の方へのメッセージはありますか？

在宅療養利用者の介護では、家族ゆえに生じる、苛立ち、暴言、摩擦に疲労困憊し介護を投げ出したくなることもあると思います。

一方で利用者さんは絶望、孤独にさいなまれてしまうことも。

そんな時こそ、ぜひ話を聞かせてください。思いを打ち明けてもらい、私達が人やサービスをつなぐことで利用者さんと家族にゆとりができ、皆さんが優しく、〝自然な笑顔〞になって頂けるような、存在でありたいと思います。