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実務者研修を取得するメリットは?家族介護に役立てたい方へ

更新日:2023/08/07

家族介護をしていて、ケアがうまくいかなかったり、ストレスが溜まったりして悩んでいる方はいませんか。専門的な知識とスキルを身に付け、家族介護に活かしたい方へ向けて、介護福祉士実務者研修の受講とそのメリットについて紹介します。

この記事はこんな方にオススメです。

・家族介護でスキル不足を感じている方
・実務者研修の受講を検討している方
・資格を取得し仕事に活かしたい方

介護福祉士実務者研修とは

介護福祉士実務者研修とは、介護職員初任者研修のワンランク上の専門的スキルと知識を学ぶための研修です。より質の高い介護サービスを提供するために、実践的な知識と技術を習得したい方、キャリアアップを目指している方、介護職を専門として永く働きたいと考えてる方にお勧めの資格です。受講資格は特にありませんが、介護職員初任者研修を修了されてから受講する方が多くいらっしゃいます。

筆者が受講したコースでは、自宅学習にてレポートをまとめながら、7日間通学し以下の講義を受けました。

介護過程 Ⅲ(5日間) 他の受講生と介護者・利用者双方の役割をしながら、実践的な介護力を身に付けました。
医療的ケア(2日間) 「たん吸引」と「経管栄養」について、講師の指導の下、本格的なシュミレーターを使って実践的に学習しました。

介護福祉士実務者研修を修了すると、介護福祉士の受験資格となる(実務者研修修了に加え実務経験3年が必要)、訪問介護事業所で配置が義務付けられている「サービス提供責任者」なれる、資格手当がもらえる会社があるなどのメリットがあります。また、家族を在宅介護する際にも、より高度な介護スキルと知識を活かし、介護にあたることができるようになります。

内容は難しい?実際に受講してみた感想

自宅学習のレポート、通学して学んだ介護過程 Ⅲ・医療的ケア全てにおいて、初任者研修と比べても内容がより専門的で、演習の手順を覚えたり、介護計画を自ら考えたりと難しく感じる部分もありましたが、学べる内容が深くかなり勉強になると思います。

筆者は、介護職未経験で介護職員初任者研修を修了した約1ヶ月後に、介護福祉士実務者研修を受講しました。クラスのほとんどが介護施設で働いている方でしたが、2~3名は未経験の方もいらっしゃいました。実際に介護過程Ⅲで介護計画を立てていく際や、実践で介護者役・利用者役をする際に分からないことも出てきましたが、介護施設で日々ご利用者と接している受講生に話を聞いたり、講師にアドバイスをもらいながら進めていくことができました。介護過程 Ⅲ、医療的ケア共に修了評価があり、合格し無事修了となりました。

在宅介護をされている方でしたら、ご家族の介助をイメージしながら学んでいけますし、他の受講生と接しながらより良いケアの方法を導き出す良い機会にもなります。内容が難しいというよりは、奥が深く個々の利用者と向き合ったケアを考えることができる研修だったと思います。

介護の知識が浅いことで生じるデメリット

介護の知識が浅い中で、家族の介護をしていると、以下のようなデメリットがあります。

  • 適切な身体介助や移乗の方法を知らないことで転倒や怪我のリスクが増加する
  • 症状や認知症の進行により意思疎通が難しくなった場合、適切なコミュニケーション方法を知らないと、お互いの不安やストレスを増大させる可能性がある
  • 利用したい介護サービスについて考えてもよく分からない

そのような状態に不安を感じており、介護が必要な家族の症状についてもっと理解したい、より専門的なケアを行いたいと思っている方の解決法の1つが介護福祉士実務者研修の受講だと思います。

家族介護に活かせるメリット

介護福祉士実務者研修を取得することで、家族介護に携わる際に活かせるメリットについてまとめました。

  • 在宅介護でのケアの質、効率が上がる
  • 介護中に起こりうる事故や急変時の対応力が上がる
  • 介護が必要な家族の行動や発言など症状に対する理解ができるようになり、ストレスが軽減される
  • 介護サービスの利用を検討する際に最適な選択ができる
  • 担当のケアマネジャーとより専門的な目線で話すことができる
  • たん吸引・経管栄養が必要となった際に学んだことを活かすことができる
  • 今後介護施設で働くことになっても資格を活かすことができる

これらのことから、介護福祉士実務者研修は介護職として従事する方だけでなく、在宅で家族介護をする方にとっても学びが多い資格だといえます。専門的な知識とスキルを身につけることで、家族の介護をより効率的に行い、安全性や負担の軽減につなげることができます。また、専門的にサポートができることで自信が高まり、家族との絆をより深めることができるでしょう。

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