家族に迷惑をかけないための「終活」進め方・チェックポイント
更新日:2022/10/31
目次
終活を正しく始めるポイントとは
「終活」は過去を振り返り、自分の考えやさまざまな情報を家族が困らないようにしておくためのものです。自分自身を見つめ直し、この先の人生をどう生きたいかを考える糸口にもなります。
まずは終活の進め方と、家族に迷惑をかけないためのチェックポイント9 つを確認していきましょう。
【チェック1】認知症など、判断能力が衰えてきたときに、どうするかを決めていますか?
自分の意思を伝えるために、すぐに家族や関係者と話し合いましょう。今後起こりうることについてあらかじめ伝えておくなど、先を見通した意思決定をしてください。
【チェック2】銀行口座やクレジットカードなどを、一覧で把握できていますか?
預金口座がどこにあるのかわからない場合、そのまま相続されずに休眠預金になってしまうかもしれません。銀行取引と概算額の一覧表を作りましょう。
【チェック3】資産を誰に託すかを決めていますか?
資産を誰に残すかを決めておかないと、残された家族がもめる原因になります。遺言作成や家族信託など、想いをカタチにして残された人のもめごとをなくしましょう。
【チェック4】葬儀費用を銀行から引き出せるのを知っていますか?
葬儀費用は故人の口座でも引き出せます。銀行から引き出せる額は、次のうち金額が低い方になります。
①死亡時の預貯金」「 申請する人の法定相続分」×3分の1
②150万円
【チェック5】どのような葬儀にしたいかを家族に伝えていますか?
死は誰にでも訪れるもの。しかし日本人は忌み嫌う人が多く、いざ葬儀となったときに葬儀屋さんに勧められるがままになり、費用も過大になりがちです。誰に参列してほしいか、どのような式にしたいかなどを決めておくと、家族の負担が少なく、安心して葬儀が行えます。
【チェック6】墓地墓石は決めていますか?
まずは、お墓を誰に継いでもらうのか、または自分たちの代で終わりにするのかどちらにするか決めましょう。
今では、お墓の形もさまざま、納骨堂・樹木葬・散骨などいろいろな種類があります。
【チェック7】モノの整理と受け継ぎ先は決めていますか?
家族の負担となることが多い遺品整理。少しでも負担をなくすためには「生前整理」しておくことが重要になります。
【チェック8】ペットのお世話を託せる人はいますか?
ペットがいる場合、散歩やお世話が大変になったらときに、任せる人(子供など)や、里親探しを依頼できるペットショップなどを決めておきましょう。
【チェック9】ひとり暮らしを見守ってくれる方はいますか?
GPS発信機や見守りボランティア、セキュリティ会社、高齢者向け御用聞き、宅配弁当サービスの利用などで、あなたの生活を日ごろから見守ってもらいましょう。
まとめ
終活をしっかり行うためには、エンディングノートの活用がお勧めです。様々な種類が販売されていますし、無料でダウンロードできるものもあります。スマホをお持ちの方なら「わが家ノート」というアプリを三菱UFJ信託銀行が無料で提供しています。家族に迷惑をかけないために、元気なうちに準備をしておきましょう!