薬剤師訪問サービスでお薬の悩みを解決!
更新日:2022/11/07
全国各都道府県に必ず一店舗以上展開している日本調剤さん。薬剤師が直接ご自宅を訪問し、お薬を届ける薬剤師訪問サービスを10年以上前から行なっています。
今回は、薬剤師訪問サービスにはどのような特徴、強みがあるのか。どのような方が利用されているかなど、サービスの内容について詳しくお伺いしました。
この記事はこんな方にオススメです。
・外出が難しい方
・お薬を飲み忘れてしまいがちな方
・お薬について医師以外の意見も聞きたい方
■本記事の取材先
日本調剤
日本調剤は、全国47都道府県に店舗展開する調剤薬局です。在宅医療への取り組みやオンライン服薬指導の推進、そして「人×デジタル」の融合で調剤薬局のあるべき姿を追求し、業界をリードしてきました。日本全国どこにいても、患者さまが安心して最適な医療を受けられる社会を目指しています。
目次
日本調剤さんは現在、薬剤師訪問サービスを提供されていますが、どのような特徴がありますでしょうか?
薬剤師訪問サービスは前提として、医師の指示が必要となるサービスとなっております。通院が難しい方や、お一人でお薬を継続して服用することが難しい方が対象ですので、弊社のサービス内容としては、薬の管理に特に力を入れております。
画像提供:日本調剤
お薬カレンダーや患者さまのご要望に合わせた服用方法などを提案させていただき、患者さまのスタイルを崩さないような生活を援助させていただいております。
通院が困難な方のほかに、どんな方が薬剤師訪問サービスを利用されていますか?
通院が難しい方以外では、認知症の方やご自分での服薬管理が難しい方、終末期医療の患者さま、施設に入居されている方などがいらっしゃいます。様々な事情を抱えていらっしゃる患者さまがいらっしゃいますので、24時間365日、ご要望があればお届けできるようなサービスを構築しております。
画像提供:日本調剤
服薬管理とおっしゃっていましたが、どのような工夫がされているのですか?
お宅を訪問させていただくと、患者さまやご家族の方から様々なお困りごとを伺います。
「今まで服用していたカプセルや錠剤タイプのお薬が飲みにくくなってきた」、「お薬をつい飲み忘れてしまう」など……。そんな時は、薬剤師から補助ゼリーの使用や、飲むタイミングごとにお薬をまとめる「一包化」を提案するなど、患者さまが一番安心して服薬していただけるような提案をさせていただいております。
また、医師やケアマネさんをはじめとした他業種の方々とも連携をとり、患者さまご自身での管理が難しい場合でも、周りからサポートも提案させていただいております。
薬剤師訪問サービスを利用するにあたって、どのように申し込めばよいですか?
まず前提として医師による指示と、処方箋が必要になります。そのうえでご本人様の同意を得るための同意書を交わしていただきます。お身体の事情によって外出が難しい場合は、直接ご自宅へ伺っての契約や、ご家族の方が代理で契約することも可能となっております。
画像提供:日本調剤
訪問サービスはお薬代とは別途訪問費用がかかりますが、お薬のほかに、ガーゼや消毒液など周辺の商品に関しても、必要性に応じてご自宅までお届けすることも可能となっておりますので、医師や医療機関に事前に相談していただければと思います。
※訪問費用には、お薬に関する指導(アドバイス)に対する「指導料」を含みます。お住まいの地域やご利用の保険によって費用が異なりますので、お近くの日本調剤までご相談ください。
薬剤師訪問サービスの強みはどのようなところにありますか?
薬剤師訪問サービスの大きな強みとして、緊急時の対応が迅速に行えることが挙げられます。終末期の患者さまなど、お身体の状態によっては翌日服用される薬が変更になるケースも多々あります。そんな時も迅速にお薬をご自宅までお届けし、すぐに服用を始められるよう手配することができます。
画像提供:日本調剤
もう一つの強みとして、薬剤師は薬を通して患者さまの状態を把握することができる点が強みです。お身体の状態はもちろん医師が判断し、それに合わせたケアをするのが看護師です。一方で、薬に関して薬剤師も様々なノウハウを持っていますので、副作用が出ていないか、お身体にお薬が合っているかなどを判断し、それを医師に提案することもあります。この点は、患者さまのもとを直接訪れないと分からないことも多々ありますので、訪問サービスならではの強みと言えます。
■取材を受けてくれた方
日本調剤
薬剤本部 在宅医療部 中村 三智子 (薬剤師)
日本調剤では10年以上前から在宅医療専門部署を設け、ご自宅や介護保険施設で療養されている患者さまへの訪問薬剤管理指導の取り組みを積極的に推進しています。
中村さんはその中で、東京エリアの個人在宅のマネージャーを担当しており、医療機関やケアマネジャーとの調整、在宅医療の推進活動、無菌調剤施設の整備等を行なっています。
■編集後記
処方されたお薬をついつい飲み忘れてしまったり、服用してみて体質と合わないと感じることはあると思います。そんな時、かかりつけ薬剤師がいれば、飲み忘れてしまったときに相談もでき、お薬を服用し続けることができますね。
自宅まで薬剤師さんが来てくれるのであれば、薬局の窓口とは違ってお薬について詳しく聞く機会もあり、医師には聞きづらいことも聞くことができる点も、お薬の副作用など不安な点も解消することができそうです!
執筆者:リブライフ編集部