自立した生活を支えるリフォーム術

バリアフリー工房では、打ち合わせから工事の立会いまで一貫してお客様に寄り添いながらバリアフリー工事を請け負っています。この度は実際に依頼の多い内容や、バリアフリーに対する想いについて、代表の内間氏にお話を伺いました。

 バリアフリー工房はどのような会社ですか？

弊社は社名の通り、バリアフリーを専門にお客様の理想的な住まいづくりのお手伝いをしている会社です。実際に工事を行う職人さんは外注依頼になりますが、弊社では打ち合わせから設計、施工管理、そして工事の立会いまで一貫してご対応させていただいております。

住まいづくりにおいて大切にしていることは何ですか？

弊社はお客様へのヒアリングを最も重要なものと考え、大切にしています。お宅に訪問してまず確認するのは建築物ではありません。お客様の身体状況がどういったものであるのか、不便に感じていることや不安に感じていることは何か、ひとり暮らしか、それともご家族の方と一緒に住んでいるのか等、問題解決に向けて総合的なヒアリングをじっくりとさせていただいています。

ヒアリングを最も重視している理由を教えてください。

なぜなら弊社が行うのは単なる物理的なバリアフリー工事ではなく、身体機能の変化に伴い日常生活が困難になる「身体的バリア」や、ご本人がやりたいと思ってもできない苛立ち、わだかまりを引き起こす「心身的バリア」、そしてご家族や介護者等が抱える「心労的バリア」を取り除くことを目的としているからです。

 

住居の様相が変わってしまうため、工事に対して消極的な方もいらっしゃるのではありませんか？

おっしゃる通りです。中にはバリアフリーを希望されるご家族と、そんなものは必要ないと否定的な意見をお持ちのご高齢者で対立することもあります。しかし両者の意見を決して否定せず、様々な知見をもったプロの立場からアドバイスや仲介をすることも弊社の仕事です。たとえば、客観的に考えて明らかにご高齢者の危険が予想されるような建築構造に対しては、具体的にどのような工事を行うことができて、その結果回避することができるリスクや得られる安心感などについてご説明させていただきます。

 

最初に見積りだけを出してもらい、その後検討することもできますか？

もちろん可能です。弊社では一旦見積もりを出してから、その中で不要と思う工事を省いていただくといった提案なども行っております。ご高齢者とご家族の方、その双方が納得していただけるよう丁寧に調整していくのが弊社の特徴です。このように、建築物優先の工事ではなく、お客様を優先し、その身体状況や家庭状況に合わせて建築物を変えていく工事が、弊社の目指しているバリアフリーの本質となっています。

 

どのような依頼が多いですか？

年間で500から600件ほどのご依頼をいただいているのですが、そのうちの約95%は「手すり」の設置に関するご依頼です。設置場所は玄関、階段、トイレと様々ではありますが、中でも浴室のご依頼をとても多くいただいております。そして1回のご依頼につき7本から8本の手すりの設置が平均的な数となっています。

before

 

after

 

御社の強みを教えてください。

実際にご依頼をいただいてから工事を行うまでのスピード感が弊社の強みとなっており、お見積もりはご相談があってから24時間以内にご提示することを目標にしています。また介護保険の申請のお手伝いなどを含め、大手会社ではできないような柔軟な対応を心がけ、人とのつながりを大切にしながら様々なリフォームのご提案をさせていただいております。今後も弊社はみなさまの理想の住まいづくりに貢献していきたいと考えております。