在宅での暮らしを支える、訪問薬剤師ってどんな人?
更新日:2023/08/03
往診医やケアマネさん、訪問看護師にヘルパーさんなど……。在宅での暮らしをサポートする医療従事者はたくさんいらっしゃいます。
今回はその中でもお薬の「プロ」である、訪問薬剤師さんにお話を伺いました。
目次
訪問薬剤師の竹内さんにとって「在宅」の魅力とは?
チームで動くということ。
訪問薬剤師として感じる在宅医療の魅力はたくさんありますが、在宅に関わる医療従事者全員が利用者さんのために「何ができるか」を一丸となって考えられることに特に魅力を感じます。もちろん、医療カルテでも利用者さんの症状を把握することはできますが、訪問時は症状に関わること以外に、普段の生活について様々なお話や相談を聞く機会もたくさんあります。
利用者さんと近い距離感で接することができるのは在宅だからこそ、ではないでしょうか。
――利用者さんとの距離感を大切にしているのですね。
そうですね。私が新人だった時に、「もっとちゃんと接すればよかった」と利用者さんに対するケアが十分にできず、とても後悔したことがありました。その時の経験は今でも私を支えています。
ご自宅へ訪問した際は利用者さんやご家族としっかり向き合って、責任をもって関わらなければならない、と改めて強く思うようになりました。
最後に在宅で過ごされている方に伝えたいメッセージはありますか?
在宅で過ごされていると、お薬を飲むことが難しかったり、様々な事情でお薬を飲みたくない、と考えられている方もいらっしゃると思います。そんなときは往診医やケアマネさん、私たち薬剤師でもいいので、ぜひ誰かに相談をしてください。もちろんお薬以外の相談でも構いません。一つのチームとして、また在宅医療のプロとして、皆さまの生活を支えられるよう一緒に考え、サポートさせていただきます。
■取材を受けてくれた方
株式会社hitotofrom まんまる薬局LSB吉祥寺
竹内賢一郎 氏
資格:薬剤師
好きな言葉:「落ち込むこともあるけれど、私この街が好きです。」
――映画『魔女の宅急便』より
好きなこと:サッカー