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マッチング精度を高めたクラウドケアの介護自費サービス

更新日:2022/11/29

介護保険を利用することで、要介護者本人の最低限の生活問題は解消しますが、そこから+αのことになると保険内ではサービス提供できないケースが多くあります。
そこで、自費サービスを活用することで、足りない箇所を補え、家族の負担軽減をすることもできます。
今回は、そんな介護保険外の自費サービス事業を広く展開しているクラウドケアさんに、介護自費サービス会社の選び方や上手な使い方をお聞きしました。

この記事はこんな方にオススメです。

・介護自費サービスをお探しの方
・介護保険の残り単位が足らない方
・在宅での選択肢をより増やしたい方

■本記事の取材先

株式会社クラウドケア

24時間365日、最短1時間前にネットで簡単に頼める訪問介護・家事・生活支援サービス「Crowd Care(クラウドケア)」を運営。
「Crowd Care」は、介護保険では対応できない困りごとと、介護スキルを持つヘルパーをインターネット上でマッチングするプラットフォームです。
介護保険外の自費訪問介護ヘルパーサービスとしてご利用いただけます。

介護保険外自費サービスとは具体的にどのようなものですか?

サービスを全て自費で購入する介護サービスです。サービス内容は、介護保険内で利用できることに加え、介護保険の対象外で頼めないような事柄も依頼できます。例えば、通院付き添いや長時間の介護や余暇の外出付き添い、ペットのお世話や草刈りなどを始め、ご本人以外の同居家族に対する家事援助もサービス提供が可能です。

多岐にわたるサービスを提供しているため、1時間あたり〇円といった料金設定をされていることが多く、弊社が展開するCrowd Care(クラウドケア)も1時間あたり2,500円(税抜き)~と料金を設定しています。そのため、ご利用者は依頼する時間を考慮して、様々な依頼をされています。

介護保険では

  • サービスの制限
  • 提供できる回数の制限
  • 時間の縛り
  • 事前計画性(ケアプラン作成や契約手続き)など

がどうしても発生してしまうため、価格的メリットはありますが、カバーしきれない箇所がどうしても生まれてきてしまいます。
実際、多くの方が、介護保険サービスと自費サービスを併用されています。介護保険のサービスを提供している事業者に相談したが「介護保険ではサービス提供できない。」と言われてしまったことを介護自費サービスで利用するケースが多いです。

保険適応内の困りごとは、介護保険を上手に利用していただき、逆に介護保険内でできないことを弊社のような自費サービス会社に依頼いただく上手な使い方をされている方が多い傾向です。依頼したい内容が、介護保険適応か不明な場合は、担当のケアマネジャーさん・各介護事業所さん等に確認いただくと良いでしょう。

どのような依頼内容が多いのでしょうか?

  • 夜間帯のサービス
  • 通院付き添いや同行
  • 長時間の見守り
  • 家族の急な用事ですぐに来て欲しい
  • 入退院時の付き添い
  • 余暇の付き添い

などが比較的多いです。介護にあたるご家族に休息いただくためのレスパイトケア的な立ち位置もあるため、遠方に住んでいるご家族からのご依頼や、比較的長時間でのご依頼をいただくケースが多いです。

例えば、介護保険ではご家族分の調理などができませんが、自費なら問題がないので、ご本人分・ご家族分の料理を同時につくることが可能です。
「仕事で帰りが遅くなるから、祖父のデイサービスのお迎えをして、その後家族分も含め夕食の調理もお願いしたい。」などのニーズに答えることができます。また、夕食の買い出しなどもできるので、時間的制約の多い現代の方には、ぴったりなサービスとなってます。

ご利用者からの感謝の言葉で、ヘルパーを褒められているご意見が多く見られました。どのような秘訣があるのでしょうか?

弊社では、介護資格の有無だけでなく、サービスを提供するヘルパーの「介護スキル・経験・人柄」等を分析して情報を登録しています。その最適なヘルパーがご利用者さまとマッチングできるようにすることで、お褒めの言葉を多くいただけたのだと思います。また、ヘルパーの指名制度も導入しておりますので、多くの方が気に入ったヘルパーさんをリピートされています。

ヘルパーの多くは、別で介護の仕事もしながら、自費介護サービスヘルパーとして勤務する者が多いので、技術力のベースが高いことも1つのポイントになっています。
万が一、マッチングしたヘルパーと相性が悪かったなどのお声をいただいた場合は、そのようなご意見も含めて対応しておりますので、より良いマッチングにつながるような取り組みも行っています。

自費介護サービスを依頼する際の企業選びの注意点はございますか?

どのサービスでも同様ですが、人柄・スタッフの質を見ることが重要だと思います。弊社はインターネットを活用したヘルパーをマッチングする仕組みではありますが、ヘルパーの面接は必ずひとりひとり対面で会って行っています。独自のマッチングシステムも併用することで、早く、正しく多くの方にご満足いただけるようなサービスを提供しています。

初めて利用される会社の場合は、きちんと挨拶できるか?目を合わせて会話ができるか?などスタッフの質にも注目して、今後利用するか吟味いただくと良いかと思います。

他社の自費介護サービスとの違いはどのようなところでしょうか?

独自のマッチングシステムを構築したことやネット上で依頼できるような仕組みにしたことにより、料金形態を低料金化しています。そのため、長い時間でも短い時間でも利用しやすくなっています。また、マッチング精度を高めていること、ヘルパーの登録数が多いことにより当日最短1時間前から依頼いただけるようにしたことが挙げられます。
実際、直前利用のサービス(駆け込み依頼)を多くの方にご利用いただいております。

自費介護はまだ成長中のジャンルで、利用されたことの無い方もいらっしゃると思いますが、一度利用されると利用へのハードルがぐっと下がるかと思います。
在宅で過ごす方のサポートだけでなく、家族みんなで食事に行きたいので、介助同行をお願いすることで、家族も要介護者も楽しい時間を過ごすことなどもできます。そのような形でその方・ご家族の人生を豊かにするお手伝いができると考えています。

まずは1度お試しで1時間から利用できるので、試してみてから今後、急な利用など必要タイミングでご用命いただければと思います。

■取材を受けてくれた方

株式会社クラウドケア
取締役COO・共同創業者 桐山 典悦 氏
IT企業で勤務後、慶應義塾大学大学院経営管理研究科に入学しMBAを取得。
在学中は、医療・介護・地域包括ケアシステム政策の第一人者である田中滋研究室で研究を行う。
修了後、青梅慶友病院で実務とマネジメントを経験。2016年に株式会社クラウドケアを共同創業。介護福祉士の資格を持つ。

■編集後記

介護自費サービスの利用例がわからなかったので、大変参考になりました。
レスパイトケアなどにとても有効で、家族の時間も大事にしつつ、本人も納得できるサービスなら安心して利用できると思いました。
介護保険内で提供できないサービスは、自費サービスなら対応できること、部分的でも自費を活用することで心のゆとりが持てることなど、是非覚えておきたい内容です。

執筆者:リブライフ編集部