デイサービス(通所介護)とはどんなところ?
更新日:2023/08/08
デイサービス(通所介護)にはどのような人が通うことができ、どのような介護サービスが提供されているのか。デイサービスの利用を検討されている方や、介護サービスの利用が初めての方にも、分かりやすいように説明します。
この記事はこんな方にオススメです。
・デイサービスの利用を検討されている方
・介護サービスの選択に迷っている方
目次
デイサービスとは?
デイサービスとは、要介護認定を受けた高齢者に対して、日中の一定時間を利用して介護サービスを提供する施設です。高齢者が社会とのつながりを持ちながら、日常生活のサポートを受けることができます。
デイサービスは、利用者のニーズに合わせて様々な形態が存在します。種類の一例としては以下のようなものがあります。
- 一般的なデイサービス
- 地域密着型デイサービス
- 認知症対応型デイサービス
- リハビリ特化型デイサービス
- 療養型デイサービス
費用は、1回1,000円~2,000円程度で、要介護度やサービス内容によって異なります。要介護1の方で700円程度、食費は別途500円~1,000円程かかります。
特別養護老人ホームに併設されている施設や、街のビルの中に作られた施設、改修した普通の住宅など様々な場所に事業所があります。利用回数は週1日~毎日と利用者の状況によって異なり、利用者の目的に合わせて施設を選択することができます。
どんな人が利用できるのか
デイサービスを利用できる方の主な条件は、要介護1~要介護5の認定を受けた高齢者です。 要支援者1~要支援2の場合は、介護保険サービスではなく地域支援事業(介護予防・日常支援総合事業)としての利用が可能です。その他の条件として、一般介護予防事業としては65歳以上の全ての高齢者が利用できます。
デイサービスの利用者の中には、要介護度が重度の方もいますが、全体としては車いすの利用者も含めて、移動が自立されている方が多いです。入浴、食事、機能訓練、家族の負担軽減、外に出て社会との接点を持つなど、様々な目的で利用されています。
まだ要介護認定を受けていない場合は、お住いの地域包括支援センターに相談、または役所の高齢者福祉窓口に申請を行います。認定を受けている方は、担当のケアマネジャーに相談し、利用する施設を選定していきましょう。
サービス内容と1日の流れ
サービス内容としては、入浴、食事、排泄介助、機能訓練、栄養指導、レクリエーション、創作活動などで、その内容は施設によって多様です。1日の流れの一例をご紹介します。
【一例】
8:30 | ご自宅にお迎え |
9:30 | 施設に到着、バイタルチェック |
10:00 | 入浴 |
11:00 | 体操、機能訓練 |
12:00 | 昼食、口腔ケア |
13:00 | レクリエーション、趣味の時間 |
15:00 | おやつ、ティータイム |
16:00 | ご自宅へお送り |
※入浴してすぐに帰る半日型デイサービスなどもあります。
施設によって特色やコンセプトが異なるため、利用者が安心して過ごせる内容かどうか、確認することが大切です。
デイサービスのメリット
デイサービスを利用するメリットについて、以下にまとめてみました。
社会的なつながり | 自宅から出て人と触れ合うことで孤立感を解消し、有意義な時間を過ごすことができる |
身体機能の維持・改善 | 機能訓練やレクリエーションに参加することで、身体機能の維持や改善を図ることができ、日常生活の自立支援になる |
バランスの良い食事 | 栄養バランスの整った食事が提供される |
介護者の負担軽減 | 施設を利用しているあいだ、家族が時間を自由に使うことができ、且つ入浴介助などの重介護を行ってもらえる |
専門的なケアを受けられる | 介護スキルを持つスタッフからケアを受けることができるため、安心して利用者を預けることができる |
デイサービスを利用することで、利用者が社会とのつながりを築き、楽しい時間を過ごすだけでなく、家族の負担を軽減することができます。安全な環境で専門スタッフによるサポートを受けつつ、充実した時間を過ごすことができるデイサービスは、利用者と家族の両方にとって利点があるといえます。
デイサービスのデメリット
デイサービスは上記のようなメリットがある一方で、いくつかのデメリットも考えられます。
費用がかかる | 要介護度や利用頻度が高くなると費用が高額になる可能性がある |
ストレスを感じることがある | 人間関係や集団での生活に、気疲れしたりストレスを感じたりすることがある |
サービス内容の適合性 | 施設によって提供されるサービスが多種多様なため、利用者の希望に合わない場合がある |
デイサービスを検討する際には、メリットとデメリットを考慮した上で、最適な選択をすることが重要です。
実際に通うための手続き
- お住いの地域包括支援センターに相談、または役所の高齢者福祉窓口に申請し、要介護認定を受ける
- ケアマネジャーと共にケアプランを作成する
- ケアプラン・利用者に合った施設を選んで契約する
見学が可能な施設であれば、デイサービスの利用契約をする前に、ご本人と一緒に見学することをおすすめします。施設の雰囲気や、サービス内容が、利用者や家族のニーズに合うかを確認し、ストレスなく安心して利用できるような施設を選んでいきましょう。