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はり、マッサージ 賢い自由診療入門

更新日:2022/10/21

介護される本人だけでなく、介護している家族もはりやマッサージなどを受けると、効果が実感できることがあります。はりやマッサージのやり方は実にさまざまです。効果は方法だけでなく受ける人の状態によって変わってきますので、受ける前に方法や効果、料金等についてよく説明を聞いて、納得のいくものを受けるようにしましょう。また、方法や受ける人の状態によって、医療保険などが使えることがあります。最近は自宅への訪問を行っている治療院等も多くなって来ました。保険診療、自由診療にはそれぞれメリット・デメリットがあります。事前に必ず説明を受けて、自分に合ったものを選びましょう。

保険診療と自由診療の比較

保険診療 自由診療
メリット 経済的な負担が少ない(自己負担は1〜3割。負担の上限額が決められている) 診療内容や薬代、材料費に制限がかからず、医師等と相談の上、自分の希望に沿った診療を受けられる
デメリット 保険が適用される範囲(診療内容・対象者・薬・材料)が決まっていて、自由に診療を受けることができない 診療代が高くなる。(全額自費、負担の上限額も決められていない)

保険診療が適用されるのは、「あん摩マッサージ指圧師」「はり師・きゅう師(鍼灸師)」「柔道整復師」の日本の国家資格を持った者が行う、

①はり・きゅう

②あん摩・マッサージ

③整骨院・接骨院で行われる処置の一部

です。気功やヨガなどには適用されませんし、国家資格を持っていない者が行うマッサージなどにも適用されず、全額自費となります。

 

1.はり(鍼)・きゅう(灸)、あん摩、マッサージの場合

〈医療保険が使える場合〉

  • はり・きゅう施術
    神経痛、リウマチ、五十肩、腰痛症、頸椎捻挫(むちうち)後遺症等の慢性的な痛みが主な症状の病気
  • あんま・指圧マッサージ施術
    筋麻痺、筋委縮、関節拘縮等の医療上マッサージを必要とする病気

※医療保険を適用するには、6か月ごとに医師の同意書が必要。

2.整骨院・接骨院(柔道整復師)の場合

〈医療保険が使える場合(自己負担:1〜3割)〉

  • 骨折・脱きゅう
    応急手当以外は医師の同意が必要です。
  • 外傷性の捻挫、打撲、挫ざ傷しょう(肉離れなど)

〈医療保険が使えない場合(自由診療=全額自費)〉

  • 日常生活からくる疲れや肩こり
  • 加齢からの痛み(五十肩・腰痛)
  • スポーツなどによる肉体疲労改善のためのマッサージや温冷あん治療
  • 過去の交通事故等による首や腰の痛み
  • 脳卒中の後遺症などの慢性的な病気のリハビリやリウマチ・関節炎等の神経からくる痛み

1と2いずれの場合も

①同じ病気やケガの治療をクリニックや病院で受けている場合には医療保険は
適用されません(全額自費)。

②施術が終わった後、『療養費支給申請書』の内容を確認したうえで、自身で名前
を書き、印鑑を押すことが必要です。

③その場で治療費の全額を支払い、あとで保険の給付分(7〜9割分)が還付され
る場合もあります。

 

事例紹介①ご本人

保険適用の訪問マッサージを受けて状態が改善した例

A さん84 歳男性 足がよく動かず、家の中を歩くのも大変な状態

(きっかけ)

ひざの関節などが痛くてあまり外出もしなくなり、最近は家の中の歩行も大変になってきた。医師からは身体を動かしたほうがいいと言われるが、痛くてできない。トイレにも間に合わない時があり、家族がケアマネジャーに相談したところ、訪問マッサージの事を教えてくれた。

(訪問マッサージの流れ)

①近くで訪問してくれる治療院に娘が問い合わせ。
②治療院からマッサージ師が来て、身体の状態をチェックし、治療計画と費用の目安を聞いて、受けてみることにした。
③かかりつけの医師に相談し、「同意書」をもらった。
④週2 回、訪問マッサージを受けるようになり、少しずつ足が動くようになり、トイレにも間に合うようになった。

(費用)
医療保険が適用されたので、1回当たりの費用は500 円ぐらい(A さんは1 割負担)

※保険の費用割合は、年齢や所得によって変わり、1~3割負担となります。また治療費は、施術する部位の数や種類、訪問回数、治療院からの距離によって変わってきますので、事前に費用の目安をよく聞いておきましょう

 

事例紹介②ご家族

介護疲れの家族が自由診療で整体を受け、心身ともにリラックスした例

B さん58 歳男性

(きっかけ)
B さんは近くに住むひとり暮らしの父親(90 歳)が、軽度の認知症となり、仕事と家事をかかえる中、日常のことは介護保険サービスの利用でなんとかなっているものの、週末や何か事があると父親のもとに行っている。ほとんど休めないような状況で肩こり・腰痛がひどくなってきた。

(整体を受けた流れ)
同じ悩みを持つ友人からの勧めで、整体院を受診。身体のゆがみを指摘され、自由診療で整体を受けることになった。なんとか時間を作り月1回通院。少しずつ、身体の不調が改善され、心も明るくなり、父親へも優しく接することができるようになったとのこと。

(費用)
全額自由診療なので、1 回60 分で8,000 円ぐらい

※整体、気功やマッサージ、はり・きゅうのほとんどは自由診療で、方法、施術者の力量、料金等は千差万別です。自分の納得のいく治療院を見つけて、疲労回復、リラックスなどを図りましょう。

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