「救急医療情報キット」で、万が一の緊急事態に備えよう!
更新日:2023/07/19
災害や急病等は、いつ訪れるか分かりません。
万が一の際に「こうしておけばよかった。」と後悔しないように、
しっかりと備えておきましょう。
この記事では、救急時にあなたの命を救ってくれるかもしれない、
「救急医療情報キット」について、
千代田区保健福祉部在宅支援課にお伺いしました。
目次
救急医療情報キットとは?
かかりつけの医療機関や服用している薬、持病などの医療情報や緊急連絡先といった「救急時に必要な情報」を専用の容器に入れて冷蔵庫に保管し、ご自宅での万が一の救急時に、救急隊員がその情報を元に迅速な救急活動を行えるように備えるためのものです。
何を入れるのか?
救急医療情報キットには、通常以下の5点を入れます。
- 救急情報シート(かかりつけの医療機関や持病、緊急連絡先等を記入したもの)
- 写真(本人確認の出来るもの)
- 健康保険証の写し
- 診察券の写し
- 薬剤情報提供書やお薬手帳の写し(服薬内容の分かるもの)
記載漏れなどの無いように、しっかりと確認しましょう。
なぜ冷蔵庫に保管するのか?
冷蔵庫は基本的にどのご家庭でも台所にあるため、迅速な対応が必要な救急時に、救急隊員が見つけやすいからです。
また、救急隊員に知らせるために表示マークを「玄関ドアの内側」と「冷蔵庫の扉」に貼りましょう。お住まいの市区町村によって異なりますが、表示マークはマグネットやシールになっていることが多く、基本的には救急医療情報キットとともに配布されます。
どこでもらえるのか?
救急医療情報キットは、地域によって異なりますが、基本的にはお住まいの市区町村の介護保険課(地域によっては介護福祉課や高齢福祉課などの場合も)や消防署、地域包括支援センターなどの公共施設で配布されており、地域によっては高齢者の方にしか配布していない場合もありますので、ご不明の場合は問い合わせてみましょう。
常に最新の情報に更新しよう!
救急医療情報キットに保管した情報が古くなってしまうと、救急時に役立てることが出来ない恐れがあります。キットに保管している情報に変更があった場合は、最新の状態に更新するようにしましょう。
新しいシートが必要な場合は、お住まいの市区町村の介護保険課(地域によっては介護福祉課や高齢福祉課などの場合も)の窓口でお受け取りいただくか、同HPからダウンロード出来る地域が多いです。
利用の際の注意事項
・玄関ドアの内側に「表示マーク」が貼られている場合は、本人および家族等の同意を得ることなく救急隊員が冷蔵庫を開けて、救急医療情報キットを取り出すことがあります。
・救急医療情報キットは、救急隊が必要と判断した場合に活用します。そのため、救急医療情報キットの保有者であることが分かっている場合でも、その状況によっては活用されない場合があります。
・救急活動時に搬送先の医療機関を決める際、症状やその他の状況次第では、救急情報シートに記載されたかかりつけの医療機関以外の医療機関に搬送される場合があります。また、特記事項等についても状況次第では、必ずしもその通りに実行できるわけではありません。
万が一の事態は、いつ起こるか分かりません。明日起こるかもしれない緊急時のためにも、日頃からしっかりと備えておきましょう。