「もしかして認知症?」と思ったら
更新日:2023/07/14
「最近もの忘れが激しいな」、「親と話していて、何か違和感を感じるな」という時、疑う方が多いのが「認知症」だと思います。
そのまま放置して、取り返しの付かない状態になってから後悔するのは避けたい所ですよね。
この記事では、認知症や認知症と間違えやすい病気について、知っておきたい情報を紹介します。
目次
認知症とは
認知症とは、様々な脳の病気などにより、記憶や判断力といった認知機能が低下し、日常生活や社会生活に支障をきたすようになった状態のことです。
また、その原因によって、主に以下のように分類されています。
- アルツハイマー型認知症
- 血管性認知症
- レビー小体型認知症
- 前頭側頭型認知症
中でも、脳に異常なたんぱく質が溜まることによって引き起こされる「アルツハイマー型認知症」、脳血管障害(脳卒中)によって起こる「血管性認知症」が多く見られます。
また、65歳未満で発症した場合、「若年性認知症」と呼ばれます。
認知症と間違えやすい病気
認知症のような症状が出ていても、よく似た違う病気の可能性もあります。
認知症と間違えやすい病気や状態として、「うつ」や「せん妄」、「甲状腺機能低下症」などがあり、これらは早期に適切な治療を受ければ改善される可能性もあるため、少しでも異変を感じた場合は、手遅れになる前に医療機関を受診しましょう。
また、認知症の前段階ともいわれる「MCI(軽度認知障害)」の可能性もあります。MCIは、日常生活に支障をきたすほどではないですが、認知機能の低下が見られる正常と認知症の中間にあたる状態で、毎年1割程度の方が認知症に進行するといわれています。
MCIの段階で早期に治療を行えば、認知症への進行を遅らせることができるため、違和感を感じた場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
認知症の相談ができる場所
認知症のご相談には、以下の相談窓口をご利用いただけます、
- お住まいの市区町村の介護保険課(地域によっては介護福祉課や高齢福祉課などの場合も)
- 地域包括支援センター
- 認知症疾患医療センター
- もの忘れ外来
認知症の予防法
認知症は他の病気とは違い、老化から来るもので、避けることのできないものだと考えてはいませんか。認知症も、日頃の生活習慣を見直すことで、ある程度予防することができます。
認知症の中でも、多くの割合を占める「アルツハイマー型認知症」や「血管性認知症」は、「生活習慣病(高血圧、脂質異常症、糖尿病など)」と関わりがあるといわれているため、生活習慣病の対策をすることが認知症発症の対策にも繋がります。
少しでも長く健康に暮らすためにも、日頃から健康的な食事や適度な運動を心掛けましょう。