定年後におすすめの趣味12選!老後の楽しみを見つけませんか?
更新日:2023/09/04
定年を迎えると、これまでの仕事の忙しさから解放され、自由な時間が増えると同時に、新たな趣味や生きがいを見つける機会が広がります。「趣味を持つことで、認知症を発症リスクを下げる」との研究結果も出ており、趣味は、老後の時間を充実させ、健康な生活を続けていく上で必要なものといえるでしょう。この記事では、定年後におすすめの趣味について紹介します。
目次
趣味を持つことが認知症の予防になる
定年後、仕事にあてていた時間を何をして過ごそうかと考える方も多いのではないでしょうか。趣味を持つことは、新たな楽しみを見つけられるだけでなく、認知症予防にも効果的であると、多目的コホート研究(JPHC研究)の研究結果により分かっています。
40歳~69歳の男女22,377人を対象に調査
1993年~1994年、茨城県、高知県にお住まいだった40歳~69歳の男女、脳卒中の既往がない22,377人を対象にアンケート調査を行い、「趣味はありますか?」という質問の回答から、「ない」「ある」「たくさんある」の3つにグループ分けしました。その後、2016年まで20年以上にわたり追跡調査しています。
2006年~2016年に3,095人が認知症と診断
認知症と診断された3,095人を3つのグループ別でみると、趣味が「ない」人に比べて、趣味が「ある」人はマイナス18%、趣味が「たくさんある」人はマイナス22%であることが分かり、認知症の罹患リスクに趣味の有無が関係していることが明らかになりました。
趣味を持つメリットは他にも
趣味を持つことには、認知症予防に繋がるだけでなく様々なメリットがあります。
新たな人間関係を作るきっかけになる
退職後は職場で人と会うことがなくなり、新たなコミュニティでの出会いの場も減ります。趣味を通じて人と出会うことで、楽しみを共有できる仲間ができ、社会的な孤立感も軽減できます。
外出する機会ができる
外出する予定が減り、引きこもりがちになると体を動かすことが減り、気分もふさぎ込んでしまいます。趣味が仕事に代わる外出のきっかけとなることで、外に出る良い習慣となるでしょう。
運動不足解消になる
体を動かす趣味を持ち外に出かけることで、運動不足の解消に繋がります。適度な運動は、筋力低下による転倒防止になりますし、生活習慣病の予防にもなり、脳血管疾患の発症リスクを軽減させます。
おすすめの趣味
それでは、実際にどんな趣味があるのでしょうか。「何を始めたらよいか分からない」という方に、おすすめの趣味を紹介します。実際に始めてみたい趣味を見つけていきましょう。
登山
自然を楽しみながらリフレッシュし、登頂の達成感を味わうことができます。体力維持にも効果的ですが、長距離で足場が悪いこともありますので、装備を整え、まずは初心者向けの山から楽しみましょう。
ウォーキング
毎朝行うなど習慣化しやすく、無理なく近所で運動できます。万歩計をつけて記録をつけたり、季節の移り変わりを楽しんだりと、各々の楽しみ方を見つけましょう。
旅行
退職し時間ができることで、ゆっくりと旅に出かけられるようになります。観光地を歩き運動にもなりますし、各地の景色や食事、温泉などを楽しむことができます。
カメラ
人物や風景など、興味に合わせて被写体を選ぶことができますし、外出のきっかけにもなります。コンテストに応募したり、身内の写真を撮ったりするのも良いでしょう。カメラ本体やレンズにこだわると高額になりますので、注意が必要です。
楽器
ピアノやギターなど、やってみたかった楽器や、過去に経験のある楽器に挑戦してみましょう。室内で気軽に練習でき、手を動かしながら頭も使いますし、曲が弾けるようになると達成感を味わうことができます。
読書
家でゆっくり過ごしたい方におすすめです。移動中など少し時間がある時にも気軽に読書でき、脳を活性化することもできます。別の趣味の情報収集や、人気作家の作品を読んでみるのも良いと思います。
映画・ドラマ鑑賞
シニア割を導入している映画館もあり、最新の映画を気軽に楽しむことができます。また、家で動画配信サービスを使い、好きな時に見たい作品を鑑賞することも可能です。
DIY
まずは、簡単な家具から作る、家の中をプチリフォームしてみることなどから始めてみるとよいでしょう。何を作るか一から考えて買い出しに行き、作り上げるまで一連の流れを楽しめ、達成感や使用する喜びを味わうことができます。
家庭菜園・ガーデニング
庭や畑がある方はもちろん、プランターや鉢植えを使用すれば、ベランダでも気軽に楽しむことができます。植物や野菜の世話をする役割ができますし、季節ごとに育てた野菜を食べる楽しみもあります。
手芸
編み物やアクセサリー、手提げ袋やバッグなどの小物作りなど、細かい作業や物作りが好きな方におすすめです。家族や自分が使うものを作るのも良いですし、ハンドメイド作品を売ってお小遣い稼ぎができることもあります。
SNS
InstagramやFacebook、LINEなどのSNSは、若い人が使っているイメージの方もいるかもしれませんが、情報を得るツール、家族や友人と連絡を取るツールとしておすすめです。子供や孫が遠方に住んでいる場合など、SNSを通じて近況を知れたり、コミュニケーションを楽しむことができたりします。
ボランティア・仕事
地域の清掃活動や介護施設でのボランティアなど、誰かのためになっていることを実感しながら社会貢献できます。また、シルバー人材センターやハローワークを活用し、無理のない範囲で働ける仕事を見つければ、生活資金や趣味に使うお金を稼ぐこともできます。
趣味を楽しむコツ
定年後の趣味選びには、いくつかの気を付けるポイントがあります。
- 興味や好みを重視して趣味を選ぶ
- 身体的に負担がかかりすぎないようにする
- 時間をかけすぎず、無理のないペースで行う
- 予算を決め、経済的に苦しくならない範囲で行う
- 趣味を頑張り過ぎて、ストレス・疲労を感じないようにする
やってみたい趣味を見つけたら、無理せず自分のペースで楽しむことが大切です。他人と競い、心身に負荷がかかりすぎてしまうと、ストレスや怪我につながります。素直に自分自身と向き合い、興味を持ったことに挑戦してみましょう。
趣味を持つことは、健康な生活を続けていくためにも良い効果をもたらします。楽しんで取り組むことで、定年後のセカンドライフが豊かなものになるでしょう。