ご高齢の方は特に注意!熱中症の原因と対策!
更新日:2023/07/26
熱中症というと、屋外で強い日差しを受けることによって起こると考えられている方が多いのではないでしょうか。
実は屋内でも、非常に多く発生しています。原因を知って、正しく備えましょう。
この記事では、熱中症の症状とその原因、対策についてご紹介します。
目次
熱中症とは
熱中症とは、高温や多湿などにより、体温調節機能が上手く働かなくなったり、体内の水分や塩分のバランスが崩れることで発症する、様々な症状の総称です。
歳を取ると、体内の水分割合が少なくなったり、感覚機能が低下して、暑さや喉の渇きなどを感じにくくなるため、ご高齢の方は特に注意する必要があります。
主な症状
めまい、立ちくらみ
大量の発汗
筋肉痛、筋肉のけいれん
頭痛、吐き気
意識障害
高体温(熱射病とも呼ばれ、体温が40度以上になることもある)
熱中症の原因
気温の高い環境
気温の高い環境で長時間過ごすと、身体の体温調節機能が乱れ、熱がこもって熱中症に繋がります。
また、人間の身体は数日から1週間程度かけ、暑さに慣れていくといわれているため、急に暑くなった日や涼しい日が続いた後の暑い日には、特に注意しましょう。
湿度の高い環境
湿度が高いと、体温調節の役割を持っている汗が蒸発しにくくなり、身体に熱がこもりやすくなってしまいます。
気温がそんなに高くないからと油断せずに、湿度にも注意しましょう。
水分不足
水分が不足すると、血液の流れが悪くなったり、体温を調節する役割を持つ汗も止まってしまうため、熱中症に繋がります。
塩分不足
汗をかくと、体内の水分だけではなく塩分(ナトリウム)も失われます。
その状態で水だけを取っても、血液中のナトリウム濃度を下げないために、水が尿として排泄されてしまうため、塩分も忘れずに取りましょう。
ただ、塩分の取りすぎは高血圧など他の病気のリスクもあるため、注意しましょう。
熱中症の対策
高温多湿を避けて、風通し良く
高温だけではなく多湿も大きな要因となることを意識して、室内でも遮光カーテンやブラインドで直射日光を避け、エアコンや扇風機を使い、涼しく風通しの良い環境を整えましょう。
特にお風呂やトイレなどの熱や湿気がこもりやすい場所は、定期的にドアを開けたり、換気扇を回すなどして、対策しましょう。
屋外ではなるべく日陰を歩くようにしたり、帽子や日傘の利用、風通しの良い服装などを心がけましょう。
こまめな水分補給
汗で失われた分を補うためにも、こまめな水分補給を心がけましょう。
また、喉の渇きを感じる頃には手遅れとなっている場合もあるので、喉が渇く前に取るように意識しましょう。
利尿作用のあるカフェインやアルコールを含む飲み物は、かえって水分不足の原因となりますので、注意が必要です。
塩分補給
水分の補給に意識が行きがちですが、汗で失われた塩分も忘れずに補給するようにしましょう。
塩分入りの飴やタブレット、スポーツドリンクなどが手軽に取れておすすめです。
ただ、取りすぎにはくれぐれも注意しましょう。
夏の強い日差しのもとだけではなく、水分や塩分の不足、湿度の高い環境といった要因が重なると、屋内でも熱中症は起きてしまうんですね。
外にはあまり出ないからと油断せずに、自宅でもしっかりと水分や塩分を取り、涼しく風通しの良い環境を整えて、熱中症に備えましょう。