『介護×スポーツ』が広げる可能性、プロスポーツ選手の「推し活」で高齢者のQOL向上!4年目の 「イマドキシニア」プロジェクト
更新日:2024/05/27
「そよ風」のブランドで全国的に高齢者介護事業を展開している株式会社SOYOKAZE(本社:東京都港区、代表取締役社長:中川 清彦、以下「SOYOKAZE」)は、2021年5月に「イマドキシニア」プロジェクトの第一弾として、スポーツチームや個人アスリートとの協業を開始しました。このプロジェクトは、介護とスポーツを組み合わせた新しいサービスを通じて、超高齢社会における健康課題であるフレイル(虚弱)の予防や、多世代交流、地域活性化に貢献しており、今後もさまざまな取り組みを進めていきます。
4年目となる「イマドキシニア」プロジェクトでは、福島ファイヤーボンズ(プロバスケットボールチーム)や北九州下関フェニックス(プロ野球独立球団)などのスポーツチーム、個人のアスリート(プロサーファーなど)、そして元幕内力士の大岩戸義之氏と協業し、サービスの開発に取り組んでいます。
■本記事の取材先
株式会社SOYOKAZE
代表者:代表取締役社長 中川 清彦
所在地:東京都港区北青山2-7-13 プラセオ青山ビル
設立:1975年6月
事業内容:介護事業(全国において「そよ風」ブランドで高齢者介護事業を展開)、その他事業(有料職業紹介事業、宅食事業、フィットネス事業など)
ホームページ:https://corp.sykz.co.jp
目次
介護×スポーツの可能性:「推し活」が生活の質(QOL)向上とフレイル予防に貢献!
「イマドキシニア」プロジェクトが始まった当初から、コロナ禍に直面しながらも、屋外やオンラインでの「そよ風」を利用するお客さまと選手の交流や、スポーツ要素を取り入れた機能訓練プログラムの開発に取り組んできました。現在は定期的に「そよ風」の施設内で選手との交流イベントを開催し、試合観戦やライブビューイングなど、さまざまな形でスポーツを楽しんでいます。これにより、スポーツやチームに興味を持っていなかった方々が、推しの選手を応援し、楽しんでいる姿が増えました。
推し活は癒しや幸福感をもたらし、やる気を引き起こすなど良い影響があり、生活の質(OQL)の向上につながる期待が高まっています。また、「そよ風」を利用するお客さまには、試合観戦や施設内での選手との交流を通じて、リハビリや運動意欲が向上する傾向が見られ、協業チームや個人アスリートにとっては、新たなスポーツファンの獲得にもつながるなど、お客さまやSOYOKAZE、協業チームや選手の双方にメリットがある取り組みとなっています。
共同イベント開発でアスリートのセカンドキャリアを支援
このプロジェクトでは、現役のアスリートだけでなく、引退したアスリートの知識や技術を活用し、共同でサービスの企画を行うなど、アスリートのセカンドキャリアを支援する取り組みを推進しています。大岩戸氏との協業では、力士や地元の相撲部屋との交流を促進する企画、大岩戸氏および相撲関係者との交流イベントを行っており、今後も大相撲の現地観戦およびオンライン観戦などが予定されています。
「そよ風」のお客さまと施設スタッフの声、協業スポーツ選手の声
交流イベントなどに参加したお客さまや施設スタッフの声、協業するスポーツ選手の声をご紹介します。
- 「そよ風」のお客さまの声:「スポーツ観戦が好きでしたが高齢になり車椅子を使うようになって最近は行けずにおりました。また試合を観ることができるなんてうれしいです!」「試合観戦に行きたいから、リハビリと運動をがんばろうと思えるようになりました。」「『そよ風』に選手が来るようになってから、自宅でも試合を観るのが楽しみになりました。」「次はいつ選手に会えるのかと毎回楽しみです!」
- 「そよ風」施設スタッフの声:「選手との交流は、他社との差別化や、スタッフのモチベーション向上とチームワークの構築にもつながっていると感じています。施設スタッフも協業チームのファンとなることで、お客さまを先導しながら一緒に盛り上がり、施設が活気に満ちています。」
「北九州下関フェニックス」選手の声:
「はじめは不安や緊張もありましたが、温かく迎えてくださり、とても楽しい時間を過ごすことができました。皆さんと交流し、応援の言葉をいただいたことで、さらに頑張る気持ちになりました。」
「福島ファイヤーボンズ」選手の声:
「シーズン中はバスケットボールが中心となるため、皆さんとの交流はリフレッシュになります。」
元幕内力士・大岩戸氏の声:
「お相撲が大好きな皆さまに、いつも喜んでいただけて大変光栄です。これからも相撲を通じて元気になっていただけたら嬉しいです」
「イマドキシニア」プロジェクトの担当者コメント
「推し活」という新しい挑戦は、年齢に関係なく生きがいを感じることのできるポジティブな効果があります。スポーツは高齢者の心を掴み動かすだけでなく、健康づくりやフレイル予防に貢献しています。今後は、スポーツの取り組みを継続しながら、新たなエンタメコンテンツも活用し、お客さまがより通いたくなるような魅力ある介護施設になるため、全国の「そよ風」施設でのサービス開発を進めていきます。
「イマドキシニア」プロジェクトについて
このプロジェクトにおける「イマドキシニア」とは、主に1950年以降に生まれたシニア層を指し、高度成長期に個性豊かな生活を送ってきた世代です。SOYOKAZEは、この「イマドキシニア」に向けて、これまでの介護保険サービスに加え、未来社会を見据えた多様性のあるサービスの開発に取り組んでいます。
スポーツに着目した背景
「イマドキシニア」が過ごしてきた高度経済成長期には、家族でのレジャーや大学進学率の上昇があり、スポーツ活動が一般化しました。スポーツはエンターテイメントの魅力だけでなく、健康づくりやフレイル予防にも期待されています。こうした背景から、シニア向けの新しいサービス開発においてスポーツの力を活用し、介護とスポーツを組み合わせた新しいサービスの展開を目指しています。
「小倉南ケアセンターそよ風」の客さまと「北九州下関フェニックス」選手との交流イベントでのワンシーン
<スポーツチームおよび個人アスリートの主な協業施設> ※2024年5月時点
[協業先]プロバスケットボールチーム「福島ファイヤーボンズ」
・郡山ケアセンターそよ風(福島県郡山市)
[協業先]元幕内力士・大岩戸氏
・三河島ケアセンターそよ風(東京都荒川区)
[協業先]プロ野球独立球団「北九州下関フェニックス」
・小倉南ケアセンターそよ風(福岡県北九州市)
[協業先]プロサーファー(安室丈選手、田中大貴選手、古川海夕選手、萩田泰智選手、岩見天獅選手)
・鎌取ケアコミュニティそよ風(千葉県千葉市)
・生実ケアセンターそよ風(千葉県千葉)
・四街道ケアセンターそよ風(千葉県四街道市)
・市原ケアセンターそよ風(千葉県市原市)
・市原中央ケアセンターそよ風(千葉県市原市)