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医療介護なんでもQ&A

更新日:2022/10/20

介護を受けている本人や、家族のよくある質問を一発解決!「これってどうなの?」「こんなときはどうするの?」そんな疑問に専門家が答えます。(監修=やまと診療所)

Q1「 人生会議」っていつするの?

A1 将来に備えて、今すぐ始めましょう!

人生会議は、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)とも言います。将来の変化に備え、考えやすいところから、今すぐにでも考えてみましょう。元気なうちからご自身の気持ちを周囲に話しておくことで、「もしものとき」に家族や身近な人、医療福祉関係者が支援しやすくなります。

内容は、お金について、最期の場所はどうしたいか、葬儀への希望など。深刻に考えすぎず、軽い気持ちで伝えられるところから話しておきましょう。人生会議は、あくまでも本人が主体となって意思決定をして、周囲の人がサポートするものです。思いついたらノートに書いておきましょう。

気持ちが変わったら、その都度書き換えていくのも良い方法です。またご自身、ご家族だけではなく、医療関係者や介護関係者を交えて話し合ってみましょう。異なる視点やアドバイスも得られて、有意義な話し合いになるかもしれません。

Q2 要介護認定の訪問調査はどんなことをするの?

A2 どのくらい動けるかや日常で必要なことができるかなどを調査します。

要介護認定は、原則65 歳(一部例外あり)から希望者本人が住んでいる市区町村の窓口で申請することができます。認定が下りると、介護用ベッドや車いすを低額でレンタルすることができますし、ヘルパーを頼むなどのサービスを利用することができます。

申請をすると、調査員による介護認定調査のための訪問があります。

  • 「視力」「聴力」「関節の動き」などの身体機能の確認
  • 「衣服の着脱」「トイレ」「食事摂取」などの日常生活で必要な動作の確認
  • 「自分の名前」「今いる場所」「今の季節」などがわかるか、感情が不安定ではないか、などの認知機能の確認
  • 「薬の内服」や「金銭管理」ができるか、「買い物」や「簡単な料理」ができるかなどの社会生活を営む能力の確認

がされます。

この調査や今の病状などが書かれた主治医からの意見書をもとに介護認定結果が出ます。介護度は、要支援1 〜2 要介護1 ~ 5 までの7 段階あり、その介護度によって利用できるサービスが異なります。

Q3 在宅医療に切り替えるベストなタイミングは?

A3 通院が困難になってきたときに考えましょう。

大学病院などの急性期病院での治療を続けている中で、通院が困難になってきたときが考えるタイミングです。在宅医療だけにすることもあれば、在宅医療を受けながら元の病院に通院し、治療を続けることもできます。「ほとんど在宅、ときどき入院」の生活をし、必要な時に入院加療をして、また在宅に戻ることもできます。

どこまでの治療を望むのか人生会議の中で話しておくと良いでしょう。自宅まで来てくれるクリニックは急性期病院の患者相談窓口で紹介してもらえます。クリニックが24 時間対応の体制か、スタッフの人数や、担当してくれる先生の雰囲気などを確認してから決めた方が安心できると思います。

Q4 病院と在宅での療養、どっちがお得?

A4 長期入院に比べると在宅医療の費用のほうが安いです。

在宅医療なら、医療保険と介護保険をうまく利用して、最期まで住み慣れた自宅で過ごすことができます。
70 歳以上で1 割負担の方の支払い目安は月額6,700 ~ 10,000 円です(2022 年7 月現在)。

外来通院に比べると負担費用は高くなりますが、長期入院に比べると安いでしょう。しかし訪問頻度や医療処置の回数によって負担額は変化します。また薬代は別途かかります。その他に、訪問看護や訪問介護などの介護サービスに対しては、介護保険の中で1 割負担が発生します。

Q5 死を上手に受け入れることはできる?

残された時間が限られていると知った時から、どんな心の変化があるのか、キューブラー・ロスによる死の受容過程(5 段階モデル)をご紹介します。

Q6 お別れが近づくとわかるの?

最期が近づくと、身体にも変化が現れます。知っておきたいお別れのサインをイラストで解説します。

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